一般社団法人ダム工学会
 
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会長挨拶

 

令和元年度
一般社団法人ダム工学会 会長


門松 武
(かどまつ たけし)

日本振興株式会社
顧問


会長あいさつ

第25代ダム工学会会長に選任されました門松です。よろしくお願いします。

 まず初めに、田代前会長の労に対し、心より感謝と、敬意を表します。

 さて、私事で恐縮ですが、本学会と私の関わりですが、設立準備時に建設省河川局開発課の担当補佐として関りをもちましてからで、平成の御世とともに歩んできた本学会とは非常に縁の深いものを感じます。

 ダムを取り巻く状況も、設立当時のダム事業旺盛期から、近年の維持・管理と再開発中心に移ってきました。
今年度の国土交通省の公共事業関係費は前年度比で15%増と伸びを示し、新規に着手するダム事業も、いずれも再開発事業ですが4事業となっています。

 このようなダム事業を取り巻く状況下で、私が気になっている事柄を2,3述べます。

 先ず、皆さんご承知のダム技術の継承問題です。ダム工事総括管理技術者(CMED)などの資格制度の実態的継承・存続を含め、発注者、受注者で、それぞれの立場で努力されていることは承知していますが、私の気持ちがもう一つ落ち着かないのです。ダムという公共性の極めて高い施設を、どのような厳しい環境にあろうと最低限の技術を継承することは我々に課せられた使命であります。本学会の活動が、この視点から先導的に役割を果たしていくことが求められると考えます。そのためには、取り巻く環境に流されない、‘強い意思’が少し必要です。いかがでしょうか。

 2つ目ですが、この1年特に力を入れたい点は、特別講演いただいた角 京都大学 防災研究所 水資源環境研究センター 教授が中心で進められている、ダムの堆砂問題の解決です。
これまで、多くのダムに関わる組織、あるいは研究者が取り組んでこられ、成果をあげてこられた。だが、私の頭の中では、もう一つ達成感が持てないのです。そこで、残されたアプローチとして、検討を進める仕方を提案したい。本学会内にとどまらず、関係データを広く社会にオープンにし、色々な分野の方々の英知を広く集め、進めてゆきたいと考えています。【オープン型マネジメント】

 もう一つ、これまで蓄積してきたわが国のダムにかかわる技術を海外に発信して、国際貢献に努めていきたいと考えております。
本件については、日本大ダム会議において積極的に検討が進められており、そのなかで、エジプトからの要請を踏まえた、ワジ(涸れ川)の鉄砲水対策のダムにCSG 工法の適用が実現寸前までいったようですが、残念ながら実現しなかったと聞いています。
まさに、このような事例を今後どんどん出てくることを期待したいです。

 少し長くなりましたが、皆さんのご協力のもと、会長職を全力で果たすつもりですのでよろしくお願いします。


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