一般社団法人ダム工学会
 
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行事報告

 
平成25年度 中国・四国地区 現場見学会・講演会 開催報告

                
           一般社団法人ダム工学会 企画運営委員会
       活性化推進小委員会 中国・四国ブロック 事務局


 「平成25年度 中国・四国地区現場見学会・講演会」において、下記のとおり無事開催・終了いたしましたので、ご報告いたします。



1.開催期日 : 平成25年10月25日(金) 
2.見学場所愛媛県大洲市 鹿野川ダムトンネル洪水吐き(建設中)
3.講   演 : 「コンクリート構造物の長寿命化計画について」
  講   師 : 愛媛大学 教授 氏家 勲 氏
4.参加人数 : 35名

5.ダム概要




6.見学会・講演会 開催報告
 ○鹿野川ダム改造事業について 現場を見学する前に、鹿野川ダム改造事業について山鳥坂工事事務所より説明をいただきました。 
 鹿野川ダムでは、発電容量と底水容量を洪水調節容量・河川環境容量に振替えることにより、洪水調節機能を増強するとともに、新たに流水の正常な機能の維持を追加する計画であると説明がありました。
 この容量振り替えを行うため、トンネル洪水吐き(放流量 約1,000 m3/s)やクレストゲートの改造、選択取水設備の設置等の改造が行われていると説明がありました。
 また、前日の雨(台風の影響)により、鹿野川ダムの既設クレストゲートから約500m3/sの放流が行われているとも説明がありました。


事業概要の説明の様子

当日のダムの様子

○見学会
 現場は前日からの雨により工事は行われていませんでしたが、選択取水設備の仮設構台より選択取水設備の工事概要、既設堤体から切り取ったコンクリートの状態およびトンネル洪水吐き呑み口の工事状況の説明を山鳥坂工事事務所からしていただきました。

ダム天端からの見学会の様子


 その後、トンネル洪水吐きに移動し、吐口部において、清水・安藤ハザマJVからトンネル洪水吐きの計画(掘削径 約19m 仕上り内径11.5m)、施工状況(防音対策)、施工機械の説明を受けて、吐口部からトンネルの最上流端まで、歩きながら現場の説明をしていただき、施工中のトンネル内状況や施工機械等を見学することができました。


トンネル内の現場見学会見学会の様子


○講演会
 見学会の後は、愛媛大学 氏家教授による「コンクリート構造物の長寿命化計画について」の講演をいただきました。
 当初、メンテナンスフリーと考えられていたコンクリート構造物も、塩害等による機能低下は避けがたい状況にあると説明がありました。これを受けて、コンクリート標準示方書において維持管理に関する整備が進められていると説明がありました。
 また、構造物診断の技術者育成に関する大学などの取り組みについて興味深い話もありました。
 その後、氏家教授が愛媛大学で取り組んでおられる「表層透気試験方法の開発」と「微生物代謝を利用した漏水箇所の補修工法の開発(バイオグラウトによる漏水箇所補修)」の研究状況と今後の課題について説明がありました。


講演会の様子


 今回の現場見学会及び講演会開催にあたり、お忙しい中、貴重な時間を割いて見学会の案内・説明等に対応していただいた山鳥坂工事事務所、清水・安藤ハザマJVの皆様、貴重なお話を聞かせていただきました愛媛大学 氏家教授、その他ご協力をいただいた皆様に、心より厚く御礼申し上げます。


 

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