一般社団法人ダム工学会
 
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活性化推進小委員会 行事報告

 
平成23年度 中部・近畿地区現場見学会及び講演会 開催報告

                 
               一般社団法人ダム工学会 企画運営委員会
                活性化推進小委員会 中部・近畿地区幹事


 平成23年度中部・近畿地区現場見学会及び講演会につきましては、下記のとおり、「長野県 浅川ダム施工現場」にて開催し無事終了しましたので、御報告致します。

【長野県 浅川ダムの概要】
 ・場所:長野県長野市浅川一ノ瀬
 ・目的:洪水調節
 ・形式:重力式コンクリートダム
 ・堤高:53m
 ・堤頂長:165m
 ・堤体積:141,000m3
 ・総貯水容量1,100,000m3


 今回の見学会の参加人数は、事務局を含め53名で、例年同様多くの方々に参加をして頂きました。
 当日は、午後1時にJR長野駅をバスで出発し、約20分の移動で、浅川ダム現場事務所(長野県長野市)に無事到着し、現地に直接移動された天竜川ダム統合管理事務所等の方々と合流しました。
 現地到着後、まず現場事務所にて講演会を開催し、京都大学防災研究所の角教授から「流水型ダムの歴史と現状の課題」と題して、「洪水調節専用(流水型ダム)の形態、流水型ダムの推奨理由、流水型ダムの歴史、日本の流水型ダムの事例、今後の課題」等に関する御講演を頂きました。続いて、長野県浅川改良事務所の相河次長から「浅川ダムの事業概要」について、また、浅川ダムJV事務所の坂詰所長からは、「施工状況と見学ルート」について、それぞれ御説明をして頂きました。
 講演会後はまず、ダム左岸の造成アバットメント上に徒歩で移動し、ダムサイト全景および仮設備配置等を見学しました。その後、2台のバスに分乗し、堤体河床部の打設(基礎掘削)現場と貯水池内地すべり対策工現場へ行き、基礎掘削の地質状況やCSG押え盛土工について現場での御説明を頂きました。最後に現場事務所に戻り、質疑・応答の時間をとりましたが、貯水池内法面の安定検討における水位低下速度の考え方や、洪水吐断面形状の検討方法、打設制限(2次仕上掘削後24時間以内の打設)に関する現場対応などに関して活発な質疑が行われました。
 当日は、悪天候によるスケジュール変更も懸念されていましたが、現場見学の際には雨も小雨となり、なんとか現地にも足を運ぶことができました。今後もダムに係わる様々な興味深い施設に触れることのできる見学会・講演会を企画して参りたいと思います。
 最後に、特に、長野県浅川改良事務所及び浅川ダムJV事務所の皆様には、ご多忙の中、会場の準備や現地の案内をはじめ、多大なご協力を賜りました。ここに厚く御礼申し上げます。

<平成23年度 中部・近畿地区現場見学会及び講演会概要>

1.開催期日:平成23年9月30日(金) ※日帰り
2.見学場所長野県 浅川ダム施工現場
3.講演会場:浅川ダム現場事務所
4.参加人数:47名(講演会参加者53名)

大学 国交省 水機構 民間 その他 合計
6 16 4 1 25 1 53
                    (講演会参加者も含む)



5.見学会及び講演会の内容

項 目 時刻 内容 講演者・説明者
講演会 13:30
 〜14:20
・流水型ダムの歴史と現状と課題 京都大学防災研究所
 角 哲也 教授
施設説明 14:20
 〜15:00
・浅川ダムの事業概要 長野県浅川改良事務所
 相河 政登 次長

施設説明

15:00
 〜15:20
・浅川ダムの施工状況と見学ルート 浅川ダムJV事務所
 坂詰 俊介 所長

準備

15:20
 〜15:30
・現場見学の準備 について
現場見学 15:30
 〜16:50
・左岸造成アバットメント工
・ダム本体(河床部打設面)
・貯水池内地すべり対策工
現地案内:
長野県浅川改良事務所
 相河 政登 次長
浅川ダムJV事務所
 坂詰 俊介 所長

質疑・応答

16:50
 〜17:15
・質疑・応答



6.現地写真
 

写真1 京都大学防災研究所角教授による講演状況
演題:流水型ダムの歴史と現状と課題


写真2 長野県浅川改良事務所相河次長による
浅川ダムの事業概要説明状況


写真3 浅川ダムJV事務所坂詰所長による説明状況

写真4 左岸造成アバットメント上からのダムサイト見学状況


写真5 堤体打設面の見学状況

 
写真6 現場見学会集合写真

 

 

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